
3月19日(第3日曜日)診療します
3月21日(祝)診療します
3月26日(日)~3月30日(木)休診いたします
オミクロン株の感染拡大に伴い、感染者の中での小児の割合が増加傾向にあります。小児の感染者の大多数は軽症ですが、乳幼児ではクループ症候群、熱性けいれんの合併頻度が高く、酸素投与や挿管を必要とする中等症、重症例も
報告されています。今後、感染者数の増加に伴い、小児でも重症者の報告が増えていく可能性があります。また、今後も新たな変異株の出現が予測されます。
3月初旬に神奈川県で呼吸器に基礎疾患のある10歳未満の男児の死亡が国内で初めて報告されましたが、京都府内では基礎疾患のない生後10か月の女児が新型コロナ発症後の自宅療養中に「ぜえぜえ」とした症状が出現し、投薬治療中に亡くなられたことが3月10日に発表されました。死因の詳細は不明ですが、「小児は重症化しない」という楽観視は慎まなければなりません。
一般的には2歳未満と基礎疾患(重度の心疾患、神経疾患、高度肥満など)のある小児の重症化リスクが高いことがわかっています。また、小児の感染者数が多い欧米からの報告では、主に学童期以降の8~9 歳前後のお子様に新型コロナウイルスに感染した回復期(2~6週)に下痢、発熱、発疹などがみられ、心臓の動きが悪くなる「小児多系統炎症性症候群(MIS-C)」といわれる川崎病に類似した心臓の冠動脈に病変を併発する病態が報告されています。川崎病と異なる点は、血圧が急激に低下しショック状態になる症例が多く(32~76%)、米国の報告では小児感染者の1人/1000人がMIS-Cを併発し、MIS-C患児の1人/100人が亡くなられています。 新型コロナ感染後の回復期にも注意が必要です。 国内でも 小児の感染者数の増加に伴い、「小児多系統炎症性症候群(MIS-C)」で重症化した小児が報告されてきています。
現在12歳以上の小児には、成人と同じコロナワクチンの接種が推奨されていますが、乳幼児・学童児での感染拡大に伴い、 新たに5~11歳を対象とした小児コロナワクチンの接種が始まりました。小児の感染者増加に伴い、重症例と死亡例が増加しています。日本小児科学会は、ワクチンが発症予防や重症化予防に寄与することが確認されたことから、メリットがデメリット(副反応等)を大きく上回ると判断し、接種を推奨する方針を8月10日に表明しました。
使用されるワクチンはファイザー社製で、成人と同様のmRNAワクチンですが、mRNA量は1/3となっています。1回目の接種後、3週間空けて2回目の接種をします。
2回目の接種の7日後以降に効果がしっかりと出てきます。オミクロン株を含めて重症化予防効果は40~80%程度認められることが確認されています。
主な副反応は、接種部位の痛み、倦怠感、頭痛、発熱(1回目7.9%、2回目13.4%)などです。
まれな副反応としては心筋炎があり、接種後4日以内に胸の痛み、動悸、むくみなどの症状が出ないか注意が必要です。米国での5~11歳の小児867万回の接種での調査では、100万回接種あたり男児で4.3例、女児では2例と推計されています。全例が2回目の接種後でした。幸い全例が回復 されており、実際に新型コロナウイルスに感染した際に起こる心筋炎の頻度に比べ1/100以下と低いこと が わ かっています 。
※ワクチン後と実際の感染後の心筋炎の推計数(100万人当たり)
ファイザー後:3.69人(12~19歳)、9.62人(20~29歳)
モデルナ後 : 28.8人(12~19歳)、25.6人 (20~29歳)
新型コロナウイルス感染後:女性 702人、男性 923人(10 ~29歳)
さらに詳しい情報は以下の厚労省、日本小児科学会などのHPをご参照ください。
小児新型コロナワクチン・パンフレット(厚生労働省)(←クリック)
厚生労働省Q&A(←クリック)
小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方・改訂(日本小児科学会)(←クリック)
心筋炎Q&A(←クリック)
当院での接種対象は下記の条件を満たす方です
① 当院に通院中の方(ワクチン以外でも6か月以内に受診歴がある方 )
② 保護者の方が接種に対し十分に検討され、同意・立ち合いをされる方
*接種に対して迷いのある方は予約をしないでください
(予約後のキャンセルはできません)
③ 肩への筋肉注射のため、接種時に協力的なお子様
(暴れるお子様には接種できません )
④2週間以内に他の予防接種歴のない方(インフルエンザは除く)
※当院の判断で①に該当しない方は、キャンセルさせて頂きます。ご了承ください。
※予約はオンラインでのみ受け付けます。お電話での予約はできません。
※予約時に市町村からの接種票の番号が必要になりますので予約時にご準備ください 。
当院は大型商業施設内の診療所のため、感染対策上、新型コロナ対応の「診療・検査医療機関」の登録病院ではありません。このため濃厚接触の疑いのある方の対面診察、およびPCR検査は行っておりません。
濃厚接触の疑いのある方は、①「きょうと新型コロナ医療相談センター」にご相談されるか、下記の②新型コロナ対応の「診療・検査医療機関(発熱外来など)」リストをご参考にされ、それぞれの医療機関に、必ず電話で問い合わせの上、受診して下さい。
①きょうと新型コロナ医療相談センター(365日24時間、京都府、京都市共通)
電話075-414-5487
これまで生ワクチン(MR、水痘、おたふくかぜ、BCG)の後は4週間、その他の不活化ワクチンの後は1週間、次のワクチンを接種できない制限がありましたが、10月1日から制限が緩和されました。医学的な根拠から残る制限は、「生ワクチンの後に生ワクチンを受けるときは4週間あける」です。 生ワクチン同士の組み合わせ以外では、接種間隔の制限はなくなります。
例えば、「MR」ワクチンの次に「おたふくかぜ」を受けるときは4週間の間隔をあける必要がありますが、「MR」ワクチンの次に「インフルエンザ」、「ヒブ」、「肺炎球菌」などの不活化ワクチンの場合は翌日でも接種可能です。不活化ワクチンの後は、全ての種類のワクチンが翌日でも接種可能です。
令和2年10月からロタウイルス予防接種が定期接種になりました。
当院では2回接種のロタリックスを使用しています。初回接種は生後6週から可能で、 生後2か月からのヒブ、肺炎球菌、B型肝炎の初回接種との同時接種を推奨 しています。2回目の接種は初回から4週間後以降になります。 生後24週を超えると接種できません ので、生後2か月になったらなるべく早く初回接種を受けてください。詳細は「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう!の会」の スケジュール表 (←クリック)を参考にしてください。
現在、予防接種のご希望が非常に多く、1か月以内の予約は困難な状況です。計画的に早めのご予約をお願いいたします。 予約はインターネットでのオンライン予約しか受付けておりません。クリニックの窓口・電話での予約は、窓口業務に支障をきたしますので、お断りしております。ご了承ください。
オンラインでの予防接種の予約は、2か月前から可能です。詳細は 予防接種のページ (←クリック)をご覧ください。
午後診はこれまで通り休診です。
午前診は当日の朝6時から、午後診は午後1時からオンライン予約が取れます。診察の進行状況はオンライン予約のHPで見れます ので、時々ご確認いただき、予約番号が近づきましたらご来院ください。この際、 更新ボタンのクリックをお忘れなく! 最新の情報に更新されます。
院内処方に変更し、院内でお薬をお渡しできるようになりました。
院外処方をご希望の方には、処方箋の発行も可能です。
体調の悪いお子様を連れて調剤薬局に行って頂くご苦労がないように、また院外処方により医療費のご負担が増えるデメリットが無いように、院内処方に変更しました。
皆様にとって最良の小児科クリニックになれるように、今後とも改善を心がけていきますので、遠慮なくご要望をお聞かせください。